何でもないような事が幸せだったと思う
ロード / ROAD - 高橋ジョージ / TAKAHASHI JO-JI
今週は雪がちらつく予報だそうですが、ちょっとやめてほしいところ。
それはそうと、今年1年間は久々に本を多く買った年だったなあと思います。
知識を増やしたいと思ってテキトーに買いあさって30弱(それでもこんなもんである)、しかしその多くは開いてすらいないわけで……ザ・積読。
で、そのうちの1冊だったのがこちら「僕の人生には事件は起きない」、ハライチ岩井さんのエッセイ集です。
なぜ過去形なのかというと、さっき開いたからです。
さて、この本の「おわりに」にはこういうことが書いてある。
誰の人生にも事件は起きない、でも決して楽しめない訳ではない。(中略) どんな日常でも楽しめる角度が確実にあるんじゃないかと思っている。
お笑い芸人ではありながら、日常を面白おかしく話さなければならないことが苦手と語る筆者は、ある時依頼されたエッセイの仕事に対し、半ば反発しながら何気ない日常について書くということを行った。しかし、この書きものの仕事をしていく中でだんだんと、色んな物事に対して自分の視点を持てるようになったという。
実際、物事は捉えようなんだと思う。せっかくなら面白がれたほうがいいし、何気ないことから学びを得られたらそれが将来得になるかもしれない。100万円のかかったクイズの答えが、今日の東スポの1面に書いてあったかもしれないわけで。(スラムドッグミリオネアってそういうやつでしたね)
ただ常にスイッチ入れながら生活してると変なものまで取り込んで心が弱ってくるので、自分の感覚からするとその辺はほどほどがいい。意識高くしすぎると耐えられなくてしんどい。ほどほどでいい。
同じような違うような話で、「100日後に死ぬワニ」。話題になっているのでちらちらと見てはいるんですけど、見ようによってはすごい怖い。タイトル隠せば「ワニくんの日常」とかそんな内容なのに、彼はN日後に死んでいる(と思われる)。
最後の100日間、本来の創作ならもっと劇的に描かれるものだけど、実際はただ平凡な生活が送られているだけ。それが「いつ死ぬかわからない」ってのを見せつけらている感じで、深く考えすぎると恐怖で背筋が凍りそうだ。
そう思うとやっぱり物事は捉えようで、少しくらいは今ある日常に感謝した方がいいのかななんて思ったりする。過ぎ去った幸せは些細なものであったとしても二度と戻らない。じゃあ。
―ここまで書いてきたのですが特にオチもマトメもない。
しいて言うなら
・これを書いたのは「エッセイを書いたことで、自分の思っていることを確実に文章化したいという気持ちが生まれた」って本のまえがきに書いてあったのに影響を受けたから。
・実はこの本、まだ「はじめに」と「おわりに」しか読んでない
ということでしょうか。
いつ死ぬかわからんので今すぐに、とは言わずとも、まあ春までにはちゃんと読もうかなと思います。
今回はこの辺で。次回はいつになるのやら。